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最新・医療機関向け複合免疫強化物質BRMとは

末期癌克服への架け橋区切り線

 
~メーカー資料より~
 
「米」はわが国において昔から多く栽培され、自給出来る唯一の穀物資源として人々の食生活を支えて来ました。また脚気と玄米食の関係からビタミンが発見されるなど、健康維持に関係しているという認識も以前からありました。
 
近年、米、米胚芽及び米糠に含まれている生理活性物質について多くの関心が集まっています。米糠及び米胚芽に関しては、長年に渡って研究開発を行われており、γ-オリザノール、トコフェロール、トコトリエノール、ステロール、フェルラ酸、スクワラン、γ-アミノ酪酸及びセラミド等数多くの有効成分が発見されて来ました。これらはすでに医薬品、機能性食品、健康食品、食品添加物、化粧品用素材として、広い分野で応用されています。
 
この度、京都薬科大学岐阜薬科大学との研究により、ヘミセルロース等が豊富な米胚芽を、伝統的手法である発酵技術を用いて処理することにより、Arabinoxylane以外にも新規成分を生成させることに成功しました。免疫賦活(免疫力増強)作用をより向上させ、抗酸化作用、筋形成促進・筋力維持作用も有することを確認しています。
 
また米糠を米に共生する有用菌(パントエア菌)で発酵する事により、自然免疫活性の高いリポ多糖を生成する事が出来ました。この素材は東京大学薬学部の研究に始まり、現在は大阪大学香川大学新潟薬科大学などの国内の大学や研究機関ばかりか、海外の大学・研究機関でも研究されているものです。医薬品としての研究開発もされています。
 
この免疫賦活材は機能性が高まる最適な条件で発酵過程を管理しています。また原料段階と製品でのリポ多糖の含有量を測定することにより、安定した品質となるように製造されています。
 
 

 
米胚芽の麹菌発酵において分泌された酵素は、食物繊維やでんぷん及び糖類を分解し消化します。米の胚芽・糠部に豊富なヘミセルロース(Arabinoxylane)加水分解して低分子化すると同時に、タンパク質を加水分解し、アミノ酸や低分子のペプチドを生成します。さらに、セリンのリン酸エステルであるホスホセリンやシステイン、シスチンが増加します。また、フェルラ酸含量も高まり、ジフェルラ酸が生成され、脂溶性成分のエルゴステロールパーオキシドとグルコシルセラミドの含有量が増加します。また、米糠を米に共生する有用菌(パントエア菌)で発酵させることで多糖類に脂質が結合したリポ多糖類を生成しています。
 
米糠Arabinoxylaneは、米糠由来の食物繊維ヘミセルロースBを発酵することにより、腸管吸収が可能な3000~5000ダルトンの分子量に変化した成分です。主鎖に5炭糖のキシロース、側鎖に5炭糖のアラビノースの重合体を有する構造を持っています。胃で分解されずに小腸に達し、そのままの形態を維持したまま腸管吸収され血中に到達することが分かりました。人間の体内に存在する多糖はほとんど6炭糖から出来ています。米糠Arabinoxylaneは、人間の体内にはほとんど存在しない5炭糖の固まりで出来ています。米糠Arabinoxylaneが血中の「免疫細胞」と接触することにより「5炭糖=珍しいよそ者」と認識され、免疫細胞の活性が促されると考えられています。
 
発酵前のフェルラ酸はヘミセルロースであるArabinoxylaneにエステル結合しており、ジフェルラ酸を形成してArabinoxylane同士の架橋に関与するなど、強固な骨格形成の一端を担っています。発酵によりArabinoxylaneから分離したフェルラ酸、ジフェルラ酸には、抗酸化作用及び紫外線吸収作用が確認されています。フェルラ酸はin vitro において大腸がん細胞の増殖を抑制し、in vivoにおいてもラットの大腸ガンに対する発ガン抑制作用が確認さています。また、近年フェルラ酸を用いた発ガン予防薬の開発が行なわれています。(第1回米ヌカ国際シンポジウム)
 
ホスホセリンを含むペプチドは細胞培養系において脾臓細胞、パイエル板細胞および胸腺細胞といった免疫機構にに重要な働きを示す細胞に対してマイトジェン活性(分裂促進因子活性)を示すという報告があります。(大谷 元 信州大学農学部 第5回乳房炎研究会要旨集)
 
エルゴステロールパーオキシドはタモギタケ、冬虫夏草や霊芝にも含まれている、抗がん活性やメラニン生成抑制作用を有する成分です。
 
グルコシルセラミドはグルコースにセラミドが結合したスフィンゴ糖脂質の一種です。肌の潤いを保つ成分として知られていますが、がん免疫に重要なNKT細胞の活性化が確認されています。グルコシルセラミドは美容向けばかりではなく、抗がん治療向け用途の可能性も研究されています。
 
システイン、シスチンは抗酸化作用をもち、システインは抗腫瘍物質でもあるグルタチオンの構成成分でもあります。また、肝臓の解毒作用を高めたり、メラニンの生成を抑制し、肌表皮の代謝を促進するという報告もあります。
 
また最新最強の免疫賦活材の中には、麹菌に含まれるα-グルコシダーゼによって生成するα-エチルグルコシドが検出されることが確認されました。最近の研究において、α-エチルグルコシドは、皮膚真皮層のコラーゲン量を増やし、肌の改善効果や水分保持効果が報告されています。また、メラニン色素の生成抑制効果、糖尿病改善効果などの研究も進んでいます。
 
免疫賦活材に含まれるリポ多糖は糖脂質の一種でリポポリサッカライド(LPS)とも呼ばれています。玄米、蕎麦、蓮根、海藻類といった食品に多く含まれています。長年の研究により、植物共生菌のパントエア菌(Pantoea agglomerans)の菌体成分である事が分かり、その有用性が世界的に研究されています。乳酸菌や多糖類との相乗作用で自然免疫(マクロファージ)を強力に活性化する働きがあります。
 

フェルラ酸

グルコシルセラミド
リポ多糖

 
 

 
免疫は、体内に異常がないかどうかを監視して、異常を発見した場合には、もとの正常な状態に戻すという役割を持っています。例えば外から入ってきた病原菌をやっつけたり、体内にたまった老廃物やがん細胞を掃除したり、傷ついた箇所を治したりします。
 
免疫は「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類の免疫システムで身体を守っています。「自然免疫」は、原始的な防御システムで、マクロファージや好中球といった自然免疫担当細胞が、病原菌やがん細胞を食べて消化して排除します。これを貪食(どんしょく)といいます。一方「獲得免疫」は、進化した動物で見られる防御システムで、T細胞、B細胞といった獲得免疫担当細胞が、侵入してきた細菌やウイルスなどを記憶し、再び同じ病原体に感染したときには、すばやくその病原体にぴったり当てはまる抗体を作って退治します。抗体をつくるためには、まず自然免疫担当細胞が病原体の特徴を獲得免疫担当細胞に教えてあげることが必要です。つまり、効果的な免疫システムの働きのためには、まず「自然免疫」を活発にしておくことがとても重要です。
 
免疫機能に関与する細胞は主に白血球で、特にその中の顆粒球(好中球、好酸球、好塩球)、マクロファージ、リンパ球(NK細胞、T細胞、B細胞)等が重要なはたらきをします。マクロファージは体内に侵入してきた病原菌やウィルス等の異物を取り込み(貪食作用)、無毒化します。また、他の免疫細胞へ異物侵入の情報を伝達し、活性化させます。NK細胞は活性化されると独自に病原菌やウィルスに感染した細胞や、ガン細胞を攻撃し、細胞膜を破壊して死滅させます。近年ではT細胞の中でも、T細胞とNK細胞の両方の特徴を持つNKT細胞が発見され、NK細胞同様にがん細胞への細胞傷害活性があることから臨床応用が試みられています。
 
 

 

■『NK細胞のガン細胞殺傷能増強作用(in vitro)』

 
免疫賦活材は、NK細胞のガン細胞殺傷能力を増強します。
 
免疫賦活材は、ラット肝臓NK細胞(Pit 細胞)を用いた in vitro 系評価において未発酵の米胚芽や市販の植物抽出物と比較した結果、NK細胞によるガン細胞殺傷能の増強作用を持つことが確認されました。
 
NK 細胞のガン細胞殺傷能増強作用

 
 

■『抗酸化活性(DPPH ラジカル捕捉活性、SOD 様活性)の上昇』

 
米胚芽を麹菌を用いて発酵させることにより、DPPH ラジカル捕捉活性やSOD 様活性が上昇することが確認されました。
 
DPPH ラジカル捕捉活性

SOD 様活性

 
 

■『ポリフェノール含量の上昇』

 
米胚芽を麹菌を用いて発酵させることにより、ポリフェノール含量が上昇することが確認されました。
 
ポリフェノール含量の上昇

 
 

■『手術ストレスによるがん転移の抑制』

 
手術ではストレスにより免疫が抑制されるだけでなく、がん細胞が飛び散ってしまいます。手術後にがん細胞を注射して、肺に転移を起こさせる動物実験を行った結果、手術をしなければ、癌は排除されるので肺転移はほとんど見られませんが、手術をすると43個も肺転移が見つかりました。開腹手術の前に免疫賦活物質を投与しておくと、ほぼ正常レベルに転移が抑制されていました。
 
 

■『小腸からの細菌の進入を防ぐ』

 
小腸粘膜のパネート細胞が産生する抗菌ペプチドが、細菌と50μmの空間を作り、体内への侵入を防いで、腸内細菌叢を安定化させています。免疫賦活材に含有のLPSで誘導される抗菌ペプチドによって、抗生物質で増加する細菌の侵入を回避出来ます。
 
小腸からの細菌の進入を防ぐ
小腸からの細菌の進入を防ぐ

小腸からの細菌の進入を防ぐ