末期癌と闘われる方々への
希望や勇気となりますように

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闘病記ページ②

免疫力や自然治癒力を高めるサプリって?

末期癌完治の奇跡区切り線
 
病院治療の現実「末期癌克服への架け橋」
覚悟を決めて治療に入ると決めた私たち家族ですが、家族・親戚の中に誰も医学に詳しい者はおらず、知り合いに医者も看護師もおらず、とにかく何か疑問点が出てきても誰にも相談できず、疑問点が増えてくるとドンドンと分からない事だらけになります。

 
そこで私は、これから父親の闘病を支えるために出来る事を最大限しようと考えた時に、まずは情報収集だと思いました。「癌」の事、体の仕組みの事、病院治療の事、その他癌と闘うために必要な事ならば何でも詳しく情報を集めて、その中から父に合ったもの・必要なものだけを取り入れるという事をしなければならないと。良いと思われるものは何でも試したいところですが、時間的にも経済的にもそれは幾ら大切な父のためでも無理なので、選択と集中で支えていく事にしました。
 
これから入院で非常に大きなお金が掛かるであろう事も私はとても不安でした。でもそんな時のためのがん保険です。しっかり者の父の事なので、万が一を考えて手厚いがん保険に入っているはずです。アフラックなど何社かのがん保険に入っていれば、入院費や治療費、手術代などは全く心配をしなくて良いはずです。がん保険があれば、病院治療以外の民間療法やラジウム温泉等での湯治、サプリメントの購入も私のお給料の範囲内である程度試せると思っていました。
 

がん保険解約イメージ
しかし!

 
母に確認すると、数年前に父が「俺はポックリあの世へ行くから葬式代だけあれば良い」とか何とか言って保険の解約をしてしまっていました。しかも解約して戻って来たお金は住宅ローンの前倒し返済に充ててしまっていました。今までも貯まれば住宅ローンの前倒し返済をしていたので貯金もほとんどなし、あるのは葬式屋さんの互助会の積み立てだけという状況でした・・・。
 
今や二人に一人が「癌」になる時代なので、やはり家族に経済的負担をなるべく掛けずにガン治療を思い通りに行うためにも、がん保険にはしっかりと入っておくべきだと思います。
 
父の場合、今さら騒いでもどうしようもないので、経済的な事は家族全員の僅かな貯金をかき集め、さらに私が仕事帰りに夜アルバイトをする事で何とか乗り切る事にしました。
 
最悪な場合”死”を、良くても父親の”声と舌がなくなる事”を覚悟しなさい」と主治医から言われて、家族としては当然「はい、そうですか」と言って素直に受け入れて黙って見てはいられませんので、最悪は無駄な努力で終わってしまうかも知れませんが私たち家族は絶対に「あのときこうしておけば良かった」と後悔しないよう、最大限出来る限りの手を尽くす事を決めました。一番近くにいる家族が諦めてしまったら、治るものも治らなくなると思いますし。
 
何にしてもさらに情報をたくさん集める事がまずはとても大切だと思ったので、私は徹夜で片っ端から借りて来た末期癌に関する書籍を読み漁り、さらにインターネットや癌フォーラムなどでも情報を可能な限り集めました。
 
そしてUCLA(米国カリフォルニア州立大学)医学部へ留学している親友にも時差を乗り越え何とか連絡を取ったり、会社の上司や同僚、同級生など、とにかくいろいろな人に癌の闘病についての有益な情報がないか聞いて回りました。
 
そして何となくというものや生体の仕組み病院の末期癌治療の現実などが私なりにぼんやりと見えてきました。それは、「癌と闘う最強の武器」は患者が持つ自身の「自然治癒力」や「免疫力」であるということ、そして父の場合は西洋医学による標準治療だけに頼って信じていては、必ず最後には後悔する事になるという、まずはこの2つでした。
 
私はこの時から非常に大きなキーワード「免疫力」というものに興味を持ち、引きつけられて行きました。末期癌になってしまった現在の父の免疫力は非常に低い状態であるのは疑いようがなく、その免疫力(自然治癒力)をまた健康な人と同じ高いレベルへ引き上げる事が出来れば、末期癌でも消える可能性があるという事はとても理に適っていて納得が出来るものでした。
 

 
免疫力で癌を叩く?
ではそんな簡単に「免疫力を向上させること」なんて出来るのでしょうか?
 
主治医に聞いてみたところ、残念ながら「病院では免疫力を高めるようなことはしませんよ(「しない」のではなく「出来ない」のですが)。患者さんの状態を見ながら治療を行います。例えば抗がん剤治療中、もし白血球の状態が悪くなったら(=免疫低下したら)抗がん剤治療を一時中止して回復するのを待ちます。」との事でした。
 
私が「では患者の体力次第、回復力次第ってことですか?危険なレベルの免疫状態になったらどうするのですか?」と聞くと主治医は「あなたが言われるように患者さんの回復力・体力次第ということです。もし危険な状態になればある程度回復するまで無菌室に入ってもらい対処しますので、感染症などの心配はしなくて大丈夫ですよ。ただ患者さんの回復力・体力がなければ、病院での治療が予定通り行えなくなる事も有ります」との答えでした。
 
このような答えを聞かされて、私と同じく不安になる方も多いと思います。西洋医学はとても近代的で何でも治せるものだと思っている医学素人の私なんかは、免疫力を高めるなんて朝飯前のはずだと思っていましたので、「白血球が戻るまでただただ待ちます」「患者さん次第だ」なんて、最新設備の大学病院でそんな回答があるとは思ってもみませんでした。それだけに「理論的には免疫力を高めれば末期癌に克てるかも知れないが、その免疫力を高める事が簡単に出来ないのなら、末期癌に克つ事は夢物語ではないか!」とさすがに落ち込んでしまいました。
 
しかし一方、ネットや書籍などで調べてみると・・・
 
調べれば「末期癌に効く○○!」「免疫力を高めて○日間で末期癌が消滅!」・・・そういう謳い文句のサプリメントが山のようにあるではないですか!!どれが本当で正しく良いものなのか全く判断がつかないくらいに・・・。またそれら全てが、本当に謳い文句通りに免疫力を向上させる効果を持っているのかどうか、素人の私にはそれも全く判断がつきません。
 
取り敢えず迷っていても仕方ないので、書籍がたくさん出版されているものを選ぶことにしました(結果的にこのテキトーな選択の仕方は間違いですから真似しないで下さいね!)。父の検査結果が出るまでに私が読んだ書籍に出てきた2つのサプリメントを選びました。どちらも購入先をすぐに調べて購入を検討しました。 現在では、病院でがん治療を受けておられる方の6割や7割の方が何らかのサプリメント(健康食品)を飲まれているそうですが、しっかりと効果が見込める科学的根拠のある製品を選択する事が大切だと思います。
 
サプリメントの特筆すべきことは、成分は「食品(自然なもの)」であり薬のように「薬品(化学的なもの)」ではないので、副作用がないことや病院治療と併用ができるメリットがあるということだそうです。デメリットは余計なお金が掛かる事でしょうか・・・。
 
 

 

機能性素材とサプリメントの違い
サプリメント(健康食品)と機能性素材は同じものだと思っていましたが、全くの別物なので注意が必要との事です。本物の機能性素材は、バイオテクノロジーなどを使って特定の機能性を持たせるように作られたもので、中には漢方薬やハーブなどのように薬に限りなく近い作用を発揮するものもあります。もし本物の効果がある機能性素材を使用する場合は、専門家とご相談されながら使用する事が非常に大切だと思います。

 
その頃の私は、まだ何となく「大学病院や医師が何とか父の命を助けてくれるはずだ!」との淡い期待を勝手に持ち、西洋医学や医師を信じていましたが、病院治療と併用が出来るものなら何もしないよりした方が良いだろうと家族で結論を出し、早速、簡単に手に入り気軽に始められる一般的な健康食品(サプリメント)を試してみることにしました。経済的なこともありアレコレ試せないので、まずは2種類を試してみることにしました。
 
1つ目の健康食品「プロポリス」は蜜蜂がつくる物質で、本来「巣」に雑菌などが繁殖しないように巣の中に張り巡らせ、子孫を守るための物質です。つまりは制菌作用の強い物質です。それをアルコールや熱水で抽出した独特の甘い香りがする液状のものです。1日に30~50滴程飲む様に説明書きがありました。書籍ではプロポリスで癌が消えたと書いてあったので、父に説明をして、その書籍も見せて飲むように言いましたが、あいにく父親は「味にくせがありすぎて、こんなもの飲めるか!」と言って激怒。ほとんど飲んではくれませんでした。高級品だったので価格はブラジル産30ccで2万円ほどもしました。
 
プロポリスで気をつけたいことは、蜜蜂の巣にとっては良いもの(薬)でも、人間にとっては服用して良いもの(薬)にならない可能性が大きい事です。父に「そんなに飲め飲めと薦めるならお前も飲んでみろ!」と言われ私も飲みましたが、本当に飲んだ瞬間に吐きそうになるくらい酷い味でした。到底毎日何回も飲めるような代物ではないです。癌が良くなるどころかストレスで余計に体調を崩してしまいます。
 
当時まだ研究もあまりされていなかったので、プロポリスを飲んで胃の中や腸でどのようになるのかよく分からないですし、制菌作用で癌細胞を本当に攻撃できるものなのかメカニズムがよく分からなかったです。腸で吸収されるとの説明も書いてありましたが、本当かどうかは分かりませんでした。実際に吸収されるとしても吸収率が低そうなので、吸収される絶対量を増やすには多量に飲む必要があり、結果、飲むのに一苦労で、効果もメカニズムよく分からず、費用もかなりかかる点が続けられない理由でした。
 
プロポリスだけでも高額なので、何種類も試すには正直勇気が要りましたが、でも後悔はしたくないのでもう一つ「AHCC」も試すことにしました。
 
二つ目の「AHCC」は単なる健康食品ではなく、免疫を強化するための機能を持たせた機能性素材の初期のものです。キノコ(担子菌)の菌体から抽出された物質で、β1-3グルカン、活性ヘミセルロースといった多糖類と糖タンパクを含んでいるものです。味は「ココアの薄味」「コンクリート味(?)」で粉末状のものです。また、AHCCは湿気を嫌うので、一粒ずつミクロパウダーと呼ばれるコーティングがしてあり、当然水などには溶けにくく、そのままでは非常に飲みにくいものです。面倒ではありますがオブラートに包めばその問題点はクリアー出来ます。
 
尚「AHCC」は1日3グラムの服用が規定量でした。しかし購入時には販売店の方に「末期癌の人は規定量(3g)の3倍以上飲んで下さい」と言われました。健康食品よりも効果が期待できる機能性素材ですし、オブラートに包めば父親でも飲めるということで早速飲み始めました。価格は、60グラムで3万円ほどしました。購入したAHCCは分包にはなっておらず、食品用タッパに入っていて必要な分を毎回計量スプーンで量りつつ飲む形です。この頃はAHCCでも最先端の部類でしたが、まだまだ吸収率が高くないためか機能性としての効果は薄く、確実に効果を得るためには非常に多くの量を長期間飲み続ける必要があると言われました。またあとで分かったことですが、進行している末期癌患者免疫力はAHCCで上がらない欠点があり、父には合わない可能性が高かったと思われます。
 
主治医との面談イメージ
そのころ主治医と今後の治療についてお話する機会があり、その時に一般的な健康食品やサプリメントについて意見を求めました。我が家が購入した2種類のサプリメントについては書籍や新聞広告でも有名だった事もあり、何となく名前くらいはご存じの様子でしたが中身については漠然としかご存じでない感じでした。

 
しかし服用について相談すると「サプリメントは病院での治療に悪影響を及ぼす可能性がありますので退院されてから飲んで下さい」とか「サプリメントは高価なだけで全く効果なんてないものですから、お止めになった方がいいですよ」と自信満々に言われました。主治医はサプリメントに対して非常に嫌悪感を持っている印象でした。
 
またさらに「もし本当にサプリメントが癌に対して効果があるのなら、今頃お国(厚生労働省)が認めて”薬”になっていますよ」とも言われました(効果が本当にあっても、実際はそう簡単には「薬」にはなれないですが)。
 
正直、その時は私も「確かにそうかも知れないなぁ~」とも思い、主治医の機嫌を損ねても良いことは何もないので「分かりました。無駄なお金は使わないようにします。よく分からないサプリメントで余計に体調が悪くなっても困りますしね。」と主治医には返答しました。
 
しかし、書籍などを読む限り、サプリメントに副作用があるとか、病院での治療に対し悪影響を与えるとは一切書かれていないですし、サプリメントの販売店やメーカーに電話で確認を取っても問題なしとの事だったので、取り敢えず買ってしまったサプリメントを捨てるのも勿体ない話ですし、主治医には内緒でそのサプリメント(AHCC)が無くなるまでは飲み続けるよう父にはお願いしました。
 
ところで主治医の、お国・厚生労働省が認めたもの(西洋医学)だけが「善」という発想は、とても怖いものだと私は思いました。 では「抗がん剤」はお国が正式に認めていますが、本当に身体にいいものなのでしょうか?「放射線」は?
 
身体に強いダメージを与えるものなので基本的には「悪」なものに決まっています。
 
中には「標準治療にだけしっかりとしたエビデンスがある!」、だから「標準治療だけが善」だと言い切る方がおられますが、例えば抗がん剤は確かに「どれくらいの低い効果(奏効率)しかなく、副作用はほぼ確実にあるとハッキリとしている…」というエビデンスはしっかりとあります。「エビデンス=効果がある」ではないので、エビデンスの中身をしっかりと確認する必要があります。そういう点では、ステージ4の末期癌に対する標準治療の成績は非常に悪く、エビデンスとしては「効果が非常に低い」となります。
 
ただ抗がん剤や放射線は「毒を以て毒を制す」もので、それら自体が間違いなく「悪」なものであっても、癌細胞を縮小させる力・可能性を僅かながら持っているのは事実です。抗がん剤のみで癌を根治に導くことは不可能ですが、手術が出来る大きさに縮小させる目的など、場合によっては抗がん剤や放射線が有効な場合もあるでしょう(血液の癌には抗がん剤がとても効きます)。
 
では抗がん剤や放射線と同じく、免疫力を高めるサプリメントや機能性素材も、その他の代替療法なども、「有効である可能性がある」ならば、生命を救う仕事をされている医師として、頭から標準治療以外のものを否定したり排除するのではなく、もっと徹底的に調べて、良いものは取り入れてみるべきではないのですか?と、私は言いたくなります。
 
医師ご自身がどんな考えを持たれようと自由ですし、標準治療のみを唯一効果がある癌治療だと信じるのも大いに結構です。
 
ただ、少なくとも突然癌だと言われてパニックになり、右も左も何も分からない患者さんやそのご家族に対して、意図的に非常に偏った知識で情報操作をして、医師の立場で「標準治療のみが唯一の正しい治療法だと信じ込ませること」は絶対に正しくないと思います。日本は社会主義国家ではないのですから、いかなる情報も知る権利があります。患者さん一人ひとりの価値観・死生観が違うのですから、何を選ぶかはその患者さんの自由です。しかも癌治療は命が掛かっている事なので、第3者が情報操作すべきではないです。

 
医師も病院ビジネスのためなのか、医師のプライドが許さないのか、ただただ医師の勉強不足でよく分からないものだから排除しようとするのか分かりませんが、患者さんやそのご家族に「ご自分の癌に関する情報はネットで検索しないで下さい」「ネットの情報は嘘ばかりだから信用しないで下さい」「標準治療以外のものは全て偽物だから手を出さないで下さい」「健康食品は病状を悪化させるだけです」とまで言って縛り付けるなら、絶対に最後まで匙を投げることなく、責任を持ってその患者さんを100%完治させてあげて下さい。そこまでの覚悟と自信と責任を持って絶対に完治に導けるなら、標準治療以外のものを排除されても良いのだろうと思います。
 
医師は毎日たくさんの患者さんの相手をして余分な時間などないのはよく分かってはいますが、でも頭から何でも否定するのではなく、患者さんが使いたいというものは個別にしっかりと調べた上で意見を述べて欲しいと思います。
 
人間の身体のメカニズムは、まだまだ未知の部分の方が多いのですから、お国が病院治療として認めているものだから「良いもの」、お国が病院治療として認めていないものは「ダメなもの」と決め付けるのは大きな間違いだ、と私は思います。まだ正直に「病院は西洋医学でお金儲けをしているところなので、幾ら良いものであっても病院治療以外のものを持ち込まれると、病院にとってビジネス(お金儲け)にならないから止めてね」「医師として患者さんを助ける事はとても大切だと思ってはいるけど、ビジネス(お金儲け)はもっともっと大事なので」と言われる方が納得出来ます。
 
日本では「薬品」と「食品」の2大分類しかないそうですが、分類上「食品」であっても、患者の身体に余計な負担を掛けずに「薬」以上に効果が得られる作用を発揮する、もしくは「薬」には期待出来ないような特定の作用を持った本物の機能性素材だって世の中にある可能性は否定できないはずです。事実、近年の研究で凄い作用を持った機能性素材が多く存在しています。機能性素材の多くは少なくとも副作用がないのですから、「薬」とほぼ同じ効果が期待できたり「薬」には期待できない作用を持っている可能性があるのならば、総合的に考えれば機能性素材の方が幾らか患者さんにとって苦痛もなく、メリットがあると私は思ってしまいます。
 
その頃からますます普通のサプリメント(健康食品)ではなく「本物の機能性素材」を探そうという気持ちに私はなって行きました。そしていよいよ、父の末期癌を奇跡的な完治へと導く運命的な出会いが私たち家族に訪れます。
 
(次ページ「③米国UCLAにて研究中の免疫強化物質との出会い」へ続きます)
 

難病末期癌からの生還区切り線