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癌リスクを高める食品添加物の恐ろしさ

末期癌克服への架け橋区切り線

 
食品添加物の危険性が言われて久しい。まず、着色料。鮮やかな色は一見、新鮮でおいしそうに見えてしまう。あるいは食欲をそそる色というものもある。しかし考えてみると、自然界から収穫し、人の手にわたったものがいつまでも鮮やかであるはずがない。新鮮を装い、おいしさを装う食品の衣装は着色料。ところが、合成、天然を問わず、危ない衣装が多いのだ。
 
食品添加物にはほかに保存料、酸化防止剤、発色剤、甘味料、化学調味料、凝固剤、強化剤、結着剤などがある。結着剤のひとつであるリン酸は、近年問題になっている骨粗鬆症の一因になっているのではないかという指摘もある。リン酸はカルシウムを体外に流出させてしまうというのだ。カルシウム不足は骨の病気だけではなく、精神の安定も損なうことがわかっている。ちなみにこのリン酸は清涼飲料水やスナック菓子、アイスクリーム、プリン、ビスケットなど子供たちが大好きな食品に多く含まれている。子供たちの心が荒れはじめたのも添加物が遠因になっているのではないかとさえ囁かれはじめているのだ。
 
厚生労働省では、現在認可している添加物はすべて人体への影響はないとしているが、諸外国の調査で中毒症状がみられたもの、染色体異常の可能性があるもの、そして使用が禁止されているものまで含まれているのだ。
 
素材を長もちさせるために、よりおいしく見せるために添加物は使われる。人件費や維持費が安価な地方の工場で加工され、都市の食品店に運ばれる多くの食品は製造から販売までの長時間を耐えなければならないため、添加物を使うのだ。経済効率に合わせて使われる添加物の人体実験はまだ続く。
 
 

 
休日、弁当屋の前には家族連れの買物客が並ぶ。あるいは子供のサッカーの試合、コンビニ弁当をほおばる子供が目につく。夕食風景、デパートから買ってきた焼き魚や煮物が食卓に並ぶ。いったい、日本の食事はどうなってしまったのだろう。これは都市だけの風景ではない。日本のどこに行っても見られる風景なのである。
 
日本には地方ごとに、その土地の産物から作る郷土料理という豊かな食文化があった。人間のからだは住んでいる土地の風土に影響されると考えられているから、その土地でできたものを食べるのがよいとする知恵が郷土料理を生んだともいえる。この知恵は今や忘れ去られ、そればかりか、経済効率を主眼に、添加物がたくさん入った加工食品が日本の食卓の主流をなしている。なぜか。料理を作る人がいないからである。両親は忙しく働き、では子供たちはというと塾通いで忙しい。そこで、できあいの弁当や惣菜が中心になる。それは地方にまで浸透し、郷土料理という言葉も今では本当に懐かしい響きをもつようになってしまった。
 
 

 
スーパーやコンビニは食品添加物なしには成立しなかった店である。できたてをウリにする弁当も、実は防腐剤や少しでも色をよくして消費者の食欲をそそり、購入してもらおうと発色剤がウデをふるっている。家で作った食事ならば、その場ですぐに食べてしまうので特別な防腐剤などは必要ないはずだ。しかし、加工食品は生産地から消費者の口に入るまでの流通経路が長く、つまり時間がかかるため、さまざまな添加物を必要とするのである。
 
もっとも、料理の素材さえも無添加のものを手に入れるのは困難な時代である。しかし、かつては添加物などは必要なかったのだ。経済効率優先で大量生産が主流になり、その過程やその後の保管に添加物が必要とされるようになったのである。そして店という店に、添加物だらけの食品が並ぶようになった。いや、添加物によって日もちする食品やローコストの食品が増えたからこそ、コンビニという業種も成立したのである。
 
添加物には安全基準があるから大丈夫だという人もいる。逆に、添加物が入った食品の中で生きていくためには、適度に食べて抵抗力をつけておかなければ、今の時代を生きてゆけないという考えもある。実際、生まれたときから食品をかなりケアしていた子供が学校給食に出合ったとたん体を壊したという例もある。しかし、異議申し立てをしなければならないのは学校給食なのである。個々の食品の安全性がその含有量によって仮に許可されたとしても、同じ添加物をさまざまな食品から摂取するわけだから、その量がトータルでどれくらいになるものか、計算し、用心することなどほとんど不可能だ。また、添加物同士の相乗作用による毒性などは、まだまだ不明なのである。
 
 

 
1995年5月24日,食品衛生法が改定され公布された。これは消費者にとって改善なのか改悪なのか、食品添加物に関してだけ見てみよう。
 


「新旧対照条文」

 

(新法)

第六条 人の健康を損なうおそれのない場合として厚生大臣が食品衛生調査会の意見を聴いて定める場合を除いては、添加物(天然香料及び一般に食品として飲食に供されている物であって添加物として使用されるものを除く。)並びにこれを含む製剤及び食品は、これを販売し、又は販売の用に供するために、製造し、輸入し、加工し、使用し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない。
 
平成7年第132回国会提出/食品衛生法及び栄養改善法の一部を改正する法律案参考資料(厚生労働省)
 

(旧法)

第六条 人の健康を害う虞のない場合として厚生大臣が食品衛生調査会の意見をきいて定める場合を除いては、食品の添加物として用いることを目的とする化学的合成品並びにこれを含む製剤及び食品は、これを販売し、又は、販売の用に供するために、製造し、輸入し、加工し、使用し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない。
 
※旧法では化学的合成添加物のみに触れているが、新法では「添加物」、つまり天然添加物にも言及し,一見規制が厳しくなったように思えるが……。


 
大きな改定は天然添加物である。改訂前までは、規制を受けていたのは化学的合成添加物だけであったものが、改定後は天然添加物も規制するという。一見、消費者の立場に立つ改定のように思える。しかし、これはそれまで使われていた天然添加物をそのまま指定添加物にスライドさせるという実に卜リッキーなものなのだ。しかも, 1051種のうち天然香料は指定制度から除外するというのだから驚きだ。香料は微量だからという理由である。また発ガン性などが盛んにいわれていた物質が、改定というチャンスにもかかわらず削除されることもなく、より強化された印象で追認されたのも消費者にとっては消極的改悪といえるのではないだろうか。
 
 

 
では、店で売られている食品にはどのような添加物が含まれていて、どのような危険が潜在しているのだろう。「食品添加物の潜在的危険度」を参考(下に記します)に、以下の食品について見てほしい。添加物表はすべての物質について網羅することは大変なので、コンビニで購入する率の高い以下の食品に含有されていた添加物のみ表記した。
 
●おにぎり(かつおぶし) 調味料(アミノ酸等)、甘味料(ステビア)、酸味料
●おにぎり(焼きたらこ) 調味料(アミノ酸等)、着色料(赤色102号)、PH調整剤
●おにぎり(めんたいこ) 調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(ビタミンC)、増粘多糖類、着色料(赤色102号、赤色3号、黄色4号、黄色5号)、発色剤(亜硝酸ナトリウム)、保存料(しらこたん白)、PH調整剤
●のり弁当 調味料(アミノ酸等)、酸味料、保存料(ソノレビン酸カリウム)、着色料(カラメル色素、カロチン色素、黄色4号、黄色5号、銅クロロフィリンナトリウム)、PH調整剤
●ざるそば(生)調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメノレ色素、赤色102号、赤色106号、青色1号、黄色4号)、酸味料、保存料(ソルビン酸カリウム)、甘味料(ステビア)
●若鶏唐揚 調味料(アミノ酸等)、糊料(カゼインナトリウム、カラギーナン), PH調整剤
●サラダ(コーン・マカロニ) 調味料(アミノ酸等)、結着剤(リン酸塩)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸ナトリウム)、保存料(ε-ポリジン)
●筑前煮 調味料(アミノ酸等)、甘味料(ステビア)、着色料(カラメル色素)、凝固剤(水酸化カノレシウム)
●野沢菜昆布 調味料(アミノ酸等)、酸味料、保存料(酒精)、液糖(?)、結着剤(リン酸塩)、甘味料(ステビア)、保存料(ソルビン酸カリウム)、着色料(黄色4号、青色1号)
●サンドイッチ(ハムエッグ) 乳化剤、イーストフード、酸化防止剤(ビタミンC)、調味料(アミノ酸等、グリシン)、増粘多糖類、結着剤(リン酸塩)、糊料(カゼインナトリウム)、発色剤(亜硝酸ナトリウム)、着色料(カロチノイド、コチュール色素)
●カップラーメン かんすい、強化剤(炭酸カルシウム、ビタミンB1)、調味料(アミノ酸等)、保存料(酒精)、着色料(カラメル色素、ビタミンB2)
●レトルトカレー 調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル色素)、乳化剤、酸味料、香料
●菓子パン(チョコレート) 乳化剤、イーストフード、酸化防止剤(ビタミンC・E)、着色料(カロチン色素)、香料
●ウインナソーセージ 糊料(カゼインナトリウム)、結着剤(リン酸塩)、調味料(アミノ酸等、フマル酸ナトリウム)、保存料(ソルビン酸)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸ナトリウム)
●ポテトチップス(チキンコンソメ味) 調味料(アミノ酸等)、乳化剤
●ソフトさきいか 甘味料(ソノレビトール)、調味料(アミノ酸等)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸味料、結着剤(リン酸塩)、甘味料(甘草、ステビア)
●アイスクリーム(チョコモナカ) 増粘多糖類、乳化剤、着色料(カロチン色素、アナトー色素)、香料
 
*1 アミノ酸等とはL-グルタミン酸ナトリウムと5'-イノシン酸ナトリウムを使ったものと考えられる。
*2 酸味料は一括名表示が認められているため、どのようなものが使われているのか消費者にはわからない。
*3 PH調整剤は一括名表示が認められているため、どのようなものが使われているのか消費者にはわからない。
*4 増粘多糖類のような糊料は2品以上使用した場合は「増粘多糖類」と表示すればよく、どのようなものが使われているのか消費者にはわからない。
*5 乳化剤はー括名表示が認められているため、どのようなものが使われているのか消費者にはわからない。
*6 香料は一括名表示が認められているため、どのようなものが使われているのか消費者にはわからない。
 
 

 
日本の食品表示では、『無添加』と表示されていても、実際は添加物が使われていることがあります。
 
食品衛生法では、原材料の加工の過程で使用されるものの、食品に持ち越される量が微量の添加物は、『キャリーオーバー』として表示をしなくて良いことにになっています。同様に、食品の加工の際に添加されるが、完成前に除去されて、最終製品にはほとんど残らない添加物は『加工助剤』としてこちらも表示しなくても構わないという事になっています。
 
つまり、「本当は入っているのに入っていないとされる」添加物があるという事です。
 
その一例が、ワインの加工中に添加される「ソルビン酸」です。
 
国産ワインの原材料名表示欄によく記載されている『輸入ぶどう果汁』には、加工中に発酵を抑制する保存料のソルビン酸が添加されることが多いのですが、キャリーオーバーのため表示されません。
 
動物実験でソルビン酸は、肝臓肥大、成長抑制、染色体異常を引き起こすことなどが報告されています。『無添加』として売られているワインにも、このソルビン酸が含まれるケースがあります。
 
さらにワイン製造においては、他の加工助剤の利用も認められています。
 
特に『L-酒石酸』と『リン酸水素二ナトリウム』は、動物実験で急性毒性やカルシウム減少が報告されており、健康被害が心配な添加物です。ただし、これらには表示義務がないため、実際にワインに含まれているかどうかが全くわからないという怖い状況です。こうした加工助剤が使われたかどうかは、直接メーカーに問い合わせるしかありません。
 
ワインに加え、「果汁100%」をうたうジュースにも注意が必要です。
 
濃縮還元100%果汁ジュースの場合、水分を飛ばす濃縮工程で香りが損なわれてしまうため、香料が添加されます。その際、天然香料はコストが高くなるため、合成香料を使用する場合がほとんどです。中には、人体に影響のある副作用を持つものもあります。
 
例えば、りんごの香りをつける『酢酸イソアミル』は粘膜への刺激性があり、高濃度の場合、頭痛、疲労感を発生させる可能性があります。
 
 

 
さつま揚げやかまぼこなど、練り製品に添加される「リン酸塩」にも注意して下さい。
 
魚を漁獲して船上ですり身を作る際、保存効果と増量効果のある添加物の「リン酸塩」を入れ込むことがあります。この場合もキャリーオーバーとなり、製品には「リン酸塩」は表示されません。
 
家庭の食卓に出回っている『無添加さつま揚げ』に実はリン酸塩が添加されているケースが非常に多いのです。おせんべいは表面のしょうゆに、リン酸塩が添加されることもあります。
 
リン酸塩は、あらゆる加工食品に使われ、“添加物の王様”と呼ばれています。大量に摂取するとカルシウム吸収を阻害して骨粗しょう症を招いたり、腎機能を低下させる恐れがあるとされます。
 
キャリーオーバーと加工助剤は『微量なので健康被害が出ない』というのが厚生労働省の言い分ですが、動物実験では被害が報告されています。そもそも、実際は添加物があるのに『無添加』という表示が許されるのは欺瞞でしかありません。
 
2008年頃に化粧品は製造過程を含めてすべての成分を表示するようになりました。ほとんどの食品は、化粧品よりも配合物は少ない。添加物の全表示をやろうと思えばできるはずなんですが・・・。
 
 

 
体重や血糖値が気になる人が特に注意したいのは、「砂糖無添加」という表示です。
 
『砂糖無添加』や『砂糖不使用』とは、あくまで食品の製造・加工の段階で、砂糖を使用していないことを示しているに過ぎません。例えばドライフルーツが入ったパンやお菓子の場合、ドライフルーツに砂糖が含まれていても、ドライフルーツを作るまでの過程は『砂糖』の表示に入らないので『砂糖無添加』『砂糖不使用』と表示していたりするものもあります。
 
こうした“無添加の嘘”に消費者はどう対抗すべきなんでしょうか。
 
やはり「添加物の知識を持つこと」が大切だという事です。
 
まずは食品表示のルールを知ることです。はじめは添加物の名前を見ても、どんな作用があるのかわからないと思いますので、インターネットや本でどんな添加物かを調べることが大切です。過剰におびえるのではなく、添加物の内容をしっかりと知ることが、自分や家族の健康につながります。
 
また、キャリーオーバーや加工助剤のように食品表示されない添加物が心配なら、メーカーに問い合わせるのが一番確かです。
 
添加物で気をつけたいのは過剰に摂取することです。完全に除去する必要はないですし、それは不可能ですから。
 
だから、『〇〇という添加物には特別に注意する』『スーパーでお総菜を買うときは〇〇なしを選ぶ』などと自分でルールを作って、添加物と向き合うことです。
 
「食品表示の落とし穴」を知り、大切な家族や自身の健康を守るようにして下さい。
 
 

 
人が美味しいと感じる食べ物や加工食品の中には、沢山の食品添加物が含まれている可能性があります。これらは遺伝子構成物を変えることで食べ物の味を変えています。ここでは健康をも脅かす危険な添加物の一部をお教えします。
 
 

 
ダイエット飲料水や無糖のガム、ソーダ水、歯磨き粉にさえも潜んでいます。特に”ダイエット”や、”無糖”と謳う物に多く、発癌性物質を含み、短期記憶や知性に悪影響を及ぼします。
 
 

 
旨味主成分。細胞に打撃を与える興奮性物質を含んでいます。研究では肥満、うつ病、頭痛などの原因になることが分かっています。
 
 

 
化学研究でソーダ、ジュース、ドレッシングなどに含まれる着色料は子供の素行問題の引き金になることが分かりました。さらには着色料は癌を引き起こす可能性も動物でのテストで分かっています。特に青1、青2、赤3には要注意。
 
 

 
特に加工食品や、ワインの保存料として使われています。100人に1人はアレルギーであると食品医薬品局が公表しています。
 
 

 
ベーコン、ハム、ホットドッグなどに含まれています。これも発癌性物質です。
 
 

 
ガムやポテトチップス、シリアル、植物油などに含まれ、変色や酸化するのを防ぐのに使われ、癌や神経系の問題を引き起こす事が研究で分かっています。
 
 

 
小麦粉などを漂白したり、食べ物を柔らかくするために使われ、これを禁止している国もあるぐらいです。少量でさえ長期間に渡る問題を引き起こしかねません。
 
 

 

●着色料

 ■赤色3号    染色体異常や発ガン性の疑いあり。ドイツ・ポーランドでは使用禁止
 ■赤色106号  染色体異常の疑いのほか、発ガン性が世界的にいわれている。また、甲状腺への深刻な影響も。現在、使用が認めれているのはほとんど日本だけ。
 ■黄色4号    発ガン性、染色体異常の可能性がいわれる。じんま疹の発症例もある。
 ■黄色5号    発ガン性が疑われており,ラットに乳腺ガンや染色体異常がみられた。
 ■青色1号    発ガン性がいわれ、EC諸国では使用禁止。
 ■赤色102号  動物実験では体重減少がみられた。銅クロロフィリンナトリウム 動物実験では死亡例も。
 ■ビタミンB2  とくに危険はいわれていない。
 ■カロチン色素  とくに危険はいわれていない。
 ■コチニール色素 エンジ虫から抽出したもので染色体異常の疑いもいわれる。カラメル色素 染色体異常の疑いも。
 ■アナトー色素  染色体異常の疑いも。
 ■クチナシ色素  とくに危険はいわれていない。
 

●発色性

 ■亜硝酸ナトリウム 多量摂取でさまざまな中毒症状を起こす。発ガン性もいわれ、ソーセージ、ハムから亜硝酸ナトリウムによる発ガン物質が検出されたことがある。アメリカではベビー食品への使用禁止。一方、抗菌作用があり、ボツリヌス菌を防ぐ作用がある。
 

●甘味料

 ■ソルビトール とくに危険はいわれていない。
 ■甘草     多量摂取で血行障害がいわれる。
 ■ステビア   妊娠障害の疑いが。
 

●保存料

 ■ソルビン酸     動物実験で肝臓肥大がみられた。発色剤の亜硝酸ナトリウムとの相乗作用で発ガン物質に変わる可能性大。
 ■ソルビン酸カリウム 染色体異常の可能性も。
 ■ε-ポリリジン   安全性はわからない。
 ■しらこたん白    安全性はわからない。
 ■酒精        とくに危険はいわれていない。
 

●酸化防止剤

 ■ビタミンC(L-アスコルビン酸)   とくに危険はいわれていない。
 ■ビタミンE(di-α-トコフェロール) とくに危険はいわれていない。
 

●結着剤

 ■リン酸塩        コーラなどの炭酸飲料水の喉ごしをよくするためにも添加され、腎臓障害のほか多量摂取で骨がもろくなる危険が。ピロリン酸四ナトリウムとポリリン酸ナトリウムの混合。
  ピロリン酸四ナトリウム 動物実験で腎石灰症がみられた。
  ポリリン酸ナトリウム  動物実験で石灰の沈着がみられた。
 ■リン酸ナトリウム    動物実験で石灰の沈着がみられた。
 

●糊料(増粘剤)

 ■カゼインナトリウム 動物実験で多量摂取による中毒症状がみられた。
 ■カラギーナン    発ガンを促進するといわれる。
 

●凝固剤

 ■水酸化カルシウム 多量摂取でラット死亡。
 

●調味料

 ■アミノ酸等         L-グルタミン酸ナトリウムと5'-イノシン酸ナトリウムの混合。
  L-グルタミン酸ナトリウム 多量摂取でしやく熱感やしびれ、だるさを感じることがある。
  5'-イノシン酸ナトリウム  動物実験で多量摂取によるけいれん、下痢がみられた。
 ■グリシン          動物実験の多量摂取で中毒症状がみられた。
 ■フマル酸ナトリウム     動物実験で内蔵に異常が。
 

●強化剤

 ■ビタミンB1  とくに危険はいわれていない。
 ■炭酸カルシウム とくに危険はいわれていない。
 ■リボフラビン  とくに危険はいわれこいない。
 

●そのほか

 ■イーストフード   臭素酸カリウムを使用した場合は発ガン性の可能性。
 ■かんすい      炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸塩などを含む。
  炭酸カリウム    多量摂取で消化器に傷をつける。
  炭酸ナトリウム   多量摂取で消化器に傷をつける。
  炭酸水素ナトリウム 多量摂取で消化器に傷をつける。
  リン酸塩      多量摂取で骨をもろくする。
 
 ■・・・合成添加物 / ・・・天然添加物
 
 

 
食品添加物の潜在的危険度に、「染色体異常の疑い」というものが多くあることにお気づきだろう。いわゆるDNAの異常である。異常とまではゆかずとも、「塩基の一部が欠損しているDNAは、今世紀末までに先進諸国総人口の35%に達する」そうだ(『農協の秘密』三田誠一著・データハウス刊より)。この原因のひとつとして農薬と食品添加物が挙げられているから恐ろしい。一方、合成添加物はいかにもからだに悪そうな気がするが、天然添加物はそれほど気にならないという傾向がある。しかし、表でも示した通り、からだに危険なものも多く存在するから、「天然」の言葉にだまされないようにしたい。
 
海外にくらべてコンビニが急成長した日本。24時間営業もめずらしくなく、働きすぎ日本を象徴しているようだ。コンビニには、今日も美味しそうな弁当が並び、人々が買って行く。
 
 

 
コンビニ弁当はどのように作られているのだろう。弁当工場で働く主婦に聞くことができた。
 
彼女は野菜を切る係だ。野菜などの仕入れ先はわからない。値段をおさえなければならないので、野菜としては商品にならないものを集めるのだろうと言う。工場内は細かく分業化され、24時間体制。前日の朝から準備にかかり、翌日の午後1時くらいには弁当ができあがる。それを夕方便で一部のコンビニや商店などに納めるという。「なにが驚いたって、ごはんです。ごはんをたく時にすでに、防腐剤を一緒に入れて炊くんですから」。それは「プラスタイム」と呼ばれる白い粉だという。「プラスタイム」とはよく命名したものだ。加工食品は流通経路が長いため、白い粉はまさに商品の寿命をのばす魔法の粉なのだろう。この「プラスタイム」にはさまざまな種類があり、フライなどにはフライ用プラスタイムを小麦粉と卵をまぶすときにいっしよにまぶす。カップサラダのレタスなどをパリパリにする液状プラスタイムもある。このプラスタイムは同時に発色もよくなるというから、さまざまな添加物がブレンドされているのだろう。
 
経済を支える消費者が、経済効率の犠牲になっている例は、コンビニ弁当だけではあるまい。添加物の問題は、わたしたちの生き方とも通底しているようだ。
 
 

 
食品添加物が人間のからだに与える影響はお分かりいただけたと思う。さらに添加物ではないが、農薬についても触れておきたい。
 
ある農家では、最近大型機械を導入した。農協から言われたのだ。農協は実に親切に、機械の仲介をしてくれる。さらに農薬も売ってくれる。別の言葉でいえば機械も農薬も割り当てられているのだ。半強制的だという。もし断わったとすると、その農家はやがて農協のバックアップを得られなくなるだろう。農薬は農協によって散布の順番が決められている。最初にコレ、次はコレ、つまり農薬レシピがあるのだ。農家は決められた農薬を使い、規格品の野菜を作る。無農薬野菜は形や大きさが一定ではなく、市場で安くたたかれるから商売にならないのだ。
 
農協から言われ、機械を購入すれば、設備投資の分だけ売り上げをあげなければ生活できない。したがって農薬を大量に使い、規格品を作ることになる。大葉を例にとってみよう。スーパーマーケットに行くと、きれいな大葉が並んでいる。形も大きさもほぼ一定で規格のケースなどに入れて売られている。流通効率やケースのほうに合わせて大葉が生産されているのだろう。ならば農薬も必要に違いない。大きさ、形ともに揃ったものでないと料亭には売れないという話も聞いた。さらに、大葉は虫食いがあっては商品にならないという。そこで、驚くほどの量の農薬散布が行われているというのだ。
 
 

 
このような農薬づけの野菜を作っている人たちは、それとわかって自分たちも農薬づけ野菜を食べているのだろうか。答えは「ノー」である。生活のため、仕方なく規格野菜を作るが、自分たちの分は別に作り食べることが多いという。出荷用は食べられるシロモノではないと認識しているからだろう。実際、農薬を扱ううちに中毒にかかり、有機農業に変えたという農家の話も多く聞く。消費者はからだが病み、農家は心が病む。悩んだ末、子供たちにこんな農業は継がせたくないという農家も増えてきた。農家の後継者不足はこのようなことも一因になっているのではないかという意見もあるのだ。
 
青物市場を輸入野菜が凌駕しはじめている。日本の農家は葉ものの生産が増えるだろう。なぜなら、葉ものは多量の農薬をつかっても、海外から輸入するには鮮度が落ちやすいからだ。マーケットでは日本で作られた農薬づけの葉もの野菜がますます、店頭を飾ることになるだろう。
 
 

 
ではどうすれば良いか。からだに悪いと思いながら食べ続けるしかないのだろうか。ひとつの解決法としては、コストが高く見栄えも良くないが無農薬野菜を購入することだろう。農協が価値観を変えない限り、無農薬野菜のコストは下がるまい。もうひとつの解決策は自分で無農薬野菜を作ることである。農地を持たずとも、プランター園芸ブームの中で、自分の食べる分くらいは自分で作るという人が増えている。生ゴミを土に還元し、農薬を使わず野菜を作る。プランターでできる野菜には限りがあるが、栄養バランスを考え、小さな農業計画を立ててはどうだろう。自分の命は自分で守るしか方法はないのだ。出荷用野菜を食べない農家の人々のように。
 

参考書籍:新・今「食」が危ない