末期癌と闘われる方々への
希望や勇気となりますように

難病末期癌からの生還~タイトル画像小

注目される新栄養素「酵素」

末期癌克服への架け橋区切り線

 
たんぱく質・糖質・脂質(脂肪分)・ビタミン・ミネラル(無機栄養素)・食物繊維を六大栄養素と呼びます。これらと肩を並べる新たな栄養成分が、水と酵素です。水を第七の栄養素、酵素を第八の栄養素と呼んで重視する研究者が増えています。
 
酵素はたんぱく質を主原料にして、私たちの体内でも作られるため、「たんぱく質さえ十分とっていれば、体内で無限に作られる」と考えられていました。
 
ところが最近研究が進んで、一生のうちに作られる酵素の量には限りがあるほか、野菜や果物を摂らずに加工食品を多く摂る現代人は、圧倒的な酵素不足に陥っていることが解ってきたのです。酵素ゼロの加工食品の摂り過ぎで酵素不足・・・この弊害は思いのほか大きく、胸やけ・便秘・肌荒れといった症状から、癌・脳梗塞・心臓病・糖尿病などの大病まで、多くの病気や不調が私たちを直撃します。
 
栄養を取り入れて体を作るのにも、毒素や老廃物を排出して病気を治すのにも、「酵素」が関わっているのです。
 
私たちの体の中では、絶えずさまざまな化学反応がくり返し行われています。そうした化学反応のくり返しが、全身の約60兆個もの細胞の新陳代謝(古いものを排泄して新しいものを取り入れる働き)を促して、生命活動を生み出しているのです。
 
実は、この化学反応の"素"になるのが、酵素なのです。
 
ここで最も重要なのは、酵素は「生きている」ということです。この点が、たんぱく質や脂質など、ほかの栄養素とは大きく違うところです。ほかの栄養素は、いうなればすべて素材であり、生きてはいないものなのです。これは、家の建築にたとえてみると、よくわかります。ほかの栄養素は、木材や壁土などの素材に当たり、酵素は大工さんということになります。つまり、素材がすべてそろっても、生きて働く大工さんかいないと家は建ちません。この大工さんの役目を、酵素は人間をはじめ、すべての生物の体内で行っているのです。
 
酵素は、人間の体内には3000~4000種類、量としては何十兆と、ほとんど無尽蔵にあるといわれています。こうした体内酵素は、その働きによって「消化酵素」と「代謝酵素」の二つに分けられます。そして、この二つの酵素の働きが、人間の生命活動のすべてをつかさどっているのです。
 
つまり酵素がなければ、私たちは、体を動かすことも、考えることも、食物を消化・吸収することも、まばたきをすることすらできないのです。人間は、生きるために毎日、外から食べ物を摂ります。すると、『消化酵素」が食べたものを細かく溶かして分解し、 口や腸から吸収できるようにします。つまり、消化酵素は、食べ物の消化・吸収をつかさどっているのです。
 
次に、口や腸から吸収された食べ物(栄養素)は体を動かすエネルギー源になったり、皮膚や筋肉・骨などを作ったり、あるいはホルモンや神経伝達のためのいろいろなしくみ、さらに解毒・排泄・免疫(体にとって異物である癌やウイルスなどに抵抗する能力)といった生命活動を担う材料として組み立てられ、利用されていくことになります。これらをつかさどっているのが「代謝酵素」です。このように、人間の体内では、消化酵素によって消化・吸収された栄養素が、代謝酵素によって全身の機能を作り出す、という作業が延々とくり返されているというわけです。
 
 

 
このように大切な働きをする酵素ですが、実は一生のうちで作られる酵素の量は限られています。この、限られた量の酵素を『潜在酵素」と呼んでいます。すると当然、消化酵素も代謝酵素も、この一定量の潜在酵素の範囲内でしか作られません。したがって、潜在酵素を消化酵素として大量に使ってしまうと、その分、代謝酵素に回される量が減ってしまうのです。当然、その働きの一つである免疫力も弱まってしまいます。
 
ミジンコ(透き通っているので体内の働きがよくわかる)を使った実験では、酵素を使い果たしたときに生命活動が終わる、つまり死ぬということが明らかになっています。酵素を多く使って泳ぎ回ったり、心臓の鼓動が速くなったりしたミジンコは、あまり動かなかったミジンコより早く死ぬのです。人間の場合は、ミジンコよりも複雑ですが、酵素を節約すれば免疫力などの生命活動が活発になり、丈夫で長生きできるという基本部分では同じです。したがって、健康と長生きのためには、潜在酵素を節約しなければなりません。しかし、寝ていても使われる代謝酵素を節約するわけにはいきません。では、どうすればいいのでしょうか。消化酵素をなるべぐ使わないようにすればいいのです。それには、食品から酵素を取り入れることが有効です。もともと、自然の食品には、そのすべてに自らを分解する酵素が備わっています。これを「食物酵素」といいますが、この力を借りれば、体内の消化酵素を節約できるのです。ただし、酵素は熱に弱く、48℃で死んでしまいます。つまり、加工食品はもちろん、煮たり焼いたり、電子レンジで温めたりするだけでも酵素は失われてしまうのです。ですから、食物酵素をとるには、「生のもの」を食べることに尽きます。生野菜・果物・生肉・生魚・漬物………など、生の食べ物をとる以外に、酵素を補給し、潜在酵素を節約する方法はないといっていいのです。だからといって、生肉をふだんよく食べているという人は少ないでしょうし、魚も刺し身ばかりを食べつづけるのは大変です。そうなると、食物酵素をとるために最も効果的なのは、果物や生野菜を豊富に食べること、ということになります。
 
 

 
人間の寿命は、人それぞれです。五十歳ぐらいで死ぬ人もいれば、百歳でもピンピンしている人がいます。また、若いときから病気がちな人もいれば、きわめて健康な人もいます。なぜ、このような差が現れてくるのでしょうか。
 
寿命や健康の差というのは、生命活動のもとといえる酵素(体内の化学反応を助けて活発にする成分)の使い方に深い関係があると言われています。前でも書いたとおり、私たちの体内で一生の間に作られる酵素の量は限られています。それは「潜在酵素」といって、遺伝子(遺伝の本体)によって組み込まれたもので、人間にとっての一定量なわけです。したがって、体内の酵素をむやみに消耗すると、老化が進んだり、病気にかかりやすくなったりするのです。つまり、短命な人も、長命な人も、潜在酵素の量は生まれたときにはそんなに差がないのです。問題はその後です。毎日の生活で、どのように酵素を使うかにかかっているのです。短命な人は、潜在酵素を毎日多ぐ使いすぎたため、若くして病気になり命を縮めたといえるでしょうし、長命な人は、潜在酵素を節約しながら使ってきたので、健康が維持でき長生きできたといえるのです。健康で長生きするために重要なのは、潜在酵素の節約です。では、どうしたら酵素を節約できるのでしょうか。それには、生きた酵素が豊富に含まれた食物、つまり「生の食べ物」をとることです。生の食べ物には、もともと消化を助ける「食物酵素」が含まれています。これらの食物をとると、胃の上部で食物自体による消化(予備消化)が進み、消化に使う体内の酵素(消化酵素)を大幅に節約できます。そのことが結果的に、体内酵素全体の節約につながり、長い間には潜在酵素の節約になるのです。
 
ところが最近は、食物酵素がきわめてとりにくい状態にあります。その最大の原因は、加熱調理の普及です。酵素は熱に弱く、48℃以上の熱を加えるとすべて死滅します。つまり、食物はすべて、煮たり、焼いたり、揚げたり、 電子レンジで温めたりといった加熱処理をすると、酵素がゼロになってしまうのです。製造時に熱処理された加工食品やインスタント食品にも、生きた酵素はいっさい含まれていません。
 
 

 
例えば、今日、朝からなにを食べたかを思い出してみてください。朝は、ベーコンエッグにトースト、殺菌のために加熱処理された牛乳。昼は、ラーメンか弁当。夜は、焼き肉にご飯とみそ汁。だいたい、こんな感じではないでしょうか。まして、最近の若い人は外食中心ですし、おなかがいっぱいになることが先決で、栄養のバランスなどはほとんど考えないで食べているでしょう。三食をきちんととらない人も多いようですし、食事代わりにお菓子を食べる人もいるくらいです。
 
このように、改めて現代人の食生活を見てみると、そのほとんどが加熱処理されたものであることがわかります。これでは、潜在酵素の消耗は、かなり深刻だと考えざるをえません。また、食べすぎもいけません。食物酵素を含まない食品ばかりを過剰にとっていると、潜在酵素のほとんどが消化酵素として使われるため、健康な生命活動に欠かせない代謝酵素(体内の化学反応をつかさどる酵素)が不足してしまうことになります。食べすぎが、肥満や高脂血症(血液中のコレステロールや中性脂肪が増えすぎた状態)、糖尿病など、さまざまな病気を招くのはこのためです。このほか、現代人が好んでとる白米や白砂糖、植物油などの精製された食品には、酵素はいっさい含まれていません。また、お酒の飲みすぎや喫煙・睡眠不足といった現代人にありがちな生活習慣も、体内の酵素をどんどん消耗させていきます。
 
生きた酵素をとるために最も有効な方法は、生の野菜や果物をとることです。これは、前で書いたとおりです。
 
ところで、生野菜は体を冷やすからよくないとか、かさが大きく、繊維も多いから、たくさん食べられない。むしろ、煮たりゆでたりしたほうがとりやすいという人がいます。しかし、「酵素栄養学」の考えからいえば、これは間違いです。
 
例えば、生野菜は体を冷やすといいますが、実は食物酵素の補給は、体の末梢の血管の流れをよくし、正常な体温を維持するうえで非常に役立つのです。したがって、酵素の豊富な生野菜を上手にとることは、むしろ冷え症の改善になります。それには、生野菜を食べるとき、陽性のドレッシングをかけて調和(中和)させればよいのです。陽性のドレッシングとは、フラックス油やオリーブ油のような油、さらに、しょうゆ、ミネラル分の多い塩を指します。これらをミックスしてかけると、体が芯から温まり、生野菜の酵素の力がさらに生きることになります。加熱処理した野菜は、ビタミンやミネラル、ファイトケミカル(植物由来の抗酸化栄養素)といった栄養素をとることはできますが、酵素は含まれていないことを覚えておいてください。また、生野菜や果物には、植物色素のポリフェノールやフラボノイド、カロチノイドといった、抗酸化作用や抗腫瘍効果を持つファイトケミカルも豊富です。
 
そして、ガンや細菌・ウイルスをやっつけるということで、最近特に注目されているのは、白血球から作られるサイトカインという物質(50種以上見つかっており、有名なインターフェロンもその一つ)です。実は、生の淡色野菜や果物を食べると、このサイトカインが活性化し、ガン細胞を攻撃したり、細菌やウイルスをやっつけたりすることがわかってきたのです(加熱した野菜では、この作用はかなり少ない)。皆さんも、自分の食生活を振り返って酵素不足を感じたら、ぜひ食事ごとにできるだけ多くの生野菜や果物をとるようにしましょう。
 
 

 
私たちの体内にある潜在酵素(酵素とは体内の化学反応を助けて活発にする成分)は、一生のうちで作り出される分量が限られています。そのため、潜在酵素を消化のための酵素(消化酵素という)として大量に使うと、その分、代謝(体内で行われる化学反応)のための酵素(代謝酵素という)が減り、体の働きにさまざまな弊害が出てくるのです。このことは、すでに何度も前でくり返し書きました。
 
ここでは、そのとき体内でどういうことが起こり、病気がどのように引き起こされるのかをくわしく書いていきましょう。結論から先にいうと、体内の酵素の量と働きのバランスが崩れると、血液の流れが滞り、血液中にいろいろな成分がたまってドロドロになり、血栓(血の塊)もできやすくなって、さまざまな病気が起こってくるのです。私たちの血液は、脂肪・糖・たんぱく質・ホルモン、そして酵素などを含む血しょうという液体成分と、赤血球・白血球・血小板からなる血球という固体成分に分けられます。
 
血液の流れが滞るのは、この血しょう成分がドロドロしてくる場合と、血球がドロドロしてくる場合の、二通りがあります。
 
まず、血しょう成分がドロドロしてくるのは、次のような場合です。血液中にコレステロールや中性脂肪・糖などが増えると、血液は粘りけを増してドロドロになり、血液の流れそのものが悪くなります。その結果、動脈硬化(動脈の老化)を招き、脳梗塞や心筋梗塞など、突然死に結びつくような病気まで引き起こしてしまうのです。例えば、コレステロールのうち動脈硬化を招くのは、LDL(悪玉)コレステロールです。血液中にだぶついたLDLコレステロールは、活性酸素(攻撃性の強い酸素)によって酸化され、何かの原因で傷がついた血管壁に付着します。その結果、血管の内腔(内側の空間)が狭くなり、動脈硬化を招くのです。
 
また、血液中に中性脂肪が増えすぎると、血液の粘りけを増すほか、HDL(善玉)コレステロールが減ってしまいます。HDLコレステロールは、血管壁に付着したLDLコレステロールを回収する役目を持っているため、これが減ってしまうと動脈硬化はいっそう悪化します。
 
一方、血液中に糖が増えすぎた場合は、直接、血液の粘りけを増して血管壁を傷つけます。また、間接的に肝臓での脂肪の合成を進めて、コレステロールも中性脂肪も増やしてしまうといった害も起こすのです。では、もう片方の血球成分のドロドロした状態とはどのようなものなのでしょうか。それは、赤血球どうしがくっつき、ダンゴ状になっている状態です。正常な血液では、赤血球が離れてバラバラになっているものですが、なんらかの原因で血管壁が傷ついたり、血液の流れが悪くなったりすると、赤血球がくっついてしまうのです。すると、全身の細胞に酸素や栄養分が行き渡らなくなります。特に毛細血管の先にある細胞が酸素不足や栄養不足になると、手足の冷えやしびれ・肩こり・腰痛などを引き起こします。また、細菌やウイルス、ガン細胞と闘う白血球の行動範囲が狭められるため、感染症やガンなどにもかかりやすくなります。さらに、ホルモンや自律神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配する神経)の乱れ、それに伴う内臓の働きの低下などを招くこともわかっています。
 
 

 
このような血液のドロドロ状態を招く最大の原因は、なんといっても消化酵素の不足です。そのことは、消化酵素と代謝酵素の関係を考えれば明らかでしょう。
 
体内では、酵素は優先的にまず消化のために使われ、次に代謝のために使われます。したがって、消化酵素が不足すると、脂肪やコレステロール・糖なども完全に分解されないまま、血液中でだぶついてきます。すると、先に述べたような弊害が血管内に起こり、血液がドロドロしてくるのです。
 
消化酵素の代表的なものとしては、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼ、炭水化物を分解するアミラーゼなどがあります。消化酵素の主な仕事は、この三大栄養素を消化・吸収することといってもいいのです。そして、血液のドロドロ状態に陥っている人のほとんどが、これらの消化酵素が不足しているといっても過言ではありません。食べ物に含まれている栄養分は、胃や腸で細かく分解されます。この消化活動は、たんぱく質ならアミノ酸まで、脂肪なら脂肪酸まで、炭水化物ならブドウ糖まで、といったように、まさに分子レベルにまでバラバラに分解されます。こうなって初めて、栄養分は腸から吸収されるようになるのです。
 
ところが、消化酵素が不足して、胃や腸での分解が不十分だと、体は栄養分をエネルギー源に変えて利用することができません。つまり、代謝活動が弱くなってしまうのです。こうなると、栄養分がどんどん血液中に入ってきても、十分に利用されないままになり、だぶついてしまうことになります。血液中に脂肪や糖などがだぶつくのは、このためです。
 
つまり、血液のドロドロした状態は、なんといっても消化酵素不足が主原因なのです。
 
 

 
私たちの体は、消化酵素(食べた物を消化するための酵素。酵素とは体内の化学反応を助けて活発にする成分)が不足すると、血液の流れが悪くなって、いろいろな病気を誘発してしまいます。それを防ぐために、食物酵素(食物が持っている酵素)の豊富な食べ物をとり、酵素を補う必要があるのです。酵素は熱に弱く、48℃以上の熱が加わると死滅してしまいます。ですから、煮たり、焼いたり、電子レンジで温めたりといった、なんらかの加熱処理がされている食品をいくらとっても、消化酵素を取り入れることはできません。生きた酵素を取り入れるには、「生の食物」をとるしかないのです。もちろん、生肉や生魚・生卵などにも酵素は含まれていますが、やはり毎日手軽に食べることができ、酵素も豊富にとれるのは、果物と生野菜です。酵素を効率よく補うなら、毎日、果物と生野菜をたくさんとることをおすすめします。
 
ちなみに果物と生野菜には、酵素が豊富なだけでなく、植物色素のポリフェノールやフラボノイド、カロチノイドといった抗酸化作用や抗腫瘍(抗ガン)作用など、体にとって極めて有益な働きをする栄養素も大量に含まれています。こうした色素系の成分は、何千種類も発見されていますが、そのほとんどが活性酸素(攻撃性の強い酸素)を強力に除去し、細胞の破壊や油の酸化を抑え、体の老化や病気を防いでくれるのです。そのほか、ビタミンやミネラル(無機栄養素)が豊富で、酵素の活動を促す、水分や繊維が多く腸をきれいにするといった、健康面でのプラス効果は数え切れないくらいです。
 
果物は、新鮮なものならなんでもいいのですが、特にパイナップル、パパイヤ、バナナ、キウイフルーツ、マンゴーには、自らだけでなく、ほかの食品まで分解する特別な酵素も多く含まれています。
 
野菜は、レタス、キャベツ、ニンジン、セロリ、タマネギ、トマト、パセリ、ピーマン、ネギ、キュウリ、大根、青ジソなどに、酵素をはじめ、体にいい成分が多く含まれています。特に淡色野菜は生で食べやすいし、抗ガン作用のある物質(白血球から作られるサイトカイン)も活性化するので、たくさん食べてほしいものです。
 
果物は果糖を多く含むことから、多く食べると太るのではないかという人かいますが、これも全くの誤解。果糖は体内での代謝(体内で行われる化学反応)が速いため、体脂肪としてたまることはありません。むしろ、酵素が豊富な果物を積極的にとっていると、体内の代謝が活発になり、蓄積されている体脂肪が減ってきます。さらに果糖は、インスリン(血糖値を調節するホルモン)を全く動員させないこともわかっており、糖尿病の心配もありません(アメリカ、マークス博士による)。果物はカロリーも低く、ビタミン、ミネラルも豊富で、80%は水分です。これ以上、体によい栄養食品はほかにはないといえるでしょう。
 
なお、できれば一日三度の食事のたびに、果物と生野菜の両方をとってほしいものです。それが無理なら、ジューサーでジュースにして飲んでもいいでしょう。果物や生野菜は細かぐ砕いてジュースにすれば、より効果が上がることがわかっています。例えば、朝は果物だけを食べるか、果物か生野菜のジュースだけにして、昼食と夕食は生野菜をたっぷりとりながら、ふつうに食事をとってください。朝に果物をとると、胃腸に負担をかけずに排便を促します。また、効率よく脳やそのほかの器官に栄養素を供給することもできます。よい朝食とは、消化がよく、ビタミン、ミネラル、水分が豊富で、よい糖質(複合糖)が含まれていることが、最大の条件です。果物は、まさにこの条件を100%満たしているのです。ちなみに、大根おろしのように、おろし器で野菜や果物をおろすと、酵素が何倍にも活性化することがわかっています。おろして食べるものといえば、大根、ショウガ、ニンニク、ニンジン、リンゴ、ナシ、モモなどがありますが、おろせるものならなんでもおろして食べてみるといいでしょう。なお、おろし器は鉄製のおろし金でもいいのですが、セラミック製なら、酵素の活性をさらに高めることができます。
 
 

 
果物と生野菜のほかには、植物発酵食品をとることもおすすめです。発酵とは、酵母(酒の醸造などに使う菌類)や細菌などの微生物の酵素を利用して有機化合物(炭素を含む化合物)を分解することをいいます。そうした微生物は、消化酵素をたくさん持っています。そのため、微生物で発酵させた食品には、発酵させないものよりも、消化酵素が格段に多く含まれているのです。その代表的な食品といえば、なんといっても納豆。納豆は、納豆菌という細菌で大豆を発酵させたもので、たんぱく質を分解するプロテアーゼのほか、炭水化物をブドウ糖に変えるアミラーゼ、脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解するリパーゼ、繊維質を糖に変えるセルラーゼなど、さまざまな種類の消化酵素が実に豊富に含まれています。さらに最近では、血栓(血の塊)を溶かすナットウキナーゼという酵素が含まれているとわかり、注目されています。納豆は、一日一パック(100g)を目安にしてとれば、十分な効果が期待できます。
 
また、私たち日本人が昔からよく食べてきた漬物にも、酵素がたくさん含まれています。中でも、ヌカやコウジで漬けた漬物には、特に酵素が豊富です。ただし、古漬けは塩辛いので食べすぎはいけません。みそも発酵食品の一つで、酵素を豊富に含んでいますが、みそ汁のように熱を通してしまうと、酵素は死んでしまいます。みそで酵素をとるには、モロキュウなどで生のまま食べなくてはいけません。ちなみに、しょうゆにも酵素は含まれていますが、活性はあまり高くありません。そのほか、身近な発酵食品としては、ヨーグルトがあります。
 
ぜひ、毎日の食事に、こうした酵素の豊富な食品を積極的に取り入れて下さい。
 
私の父が末期癌闘病中に摂取した医療補助用植物発酵酵素「M.L.5000」については別ページに詳細を記しておきます。
 

 

 
酵素と並んで、まさに体の中の魔術師といえるのがホルモンです。ごく微量でも不足すれば、年齢不相応の老けや体のゆがみを招くほか、やる気や記憶力まで衰えてしまいます。
 

ホルモンの主原料はアミノ酸

 
ホルモンは、心と体のバランスを取るために、体のすみずみまで情報を伝達したり、あるいは体のあちこちを刺激したりする働きのある物質です。人間の体内には、約80種類のホルモンがあり、それぞれが特色ある多彩な働きをしています。ホルモンは、私たちが心身ともに健康であるために欠かせないものです。ホルモンの多くは、主にアミノ酸(たんぱく質の構成成分)から作られます。そこで、ホルモンの主原料となるアミノ酸が不足しないようにすることが、ホルモンの正常な働きのためには欠かせません。
 
人間の体内には、20種類のアミノ酸があります。これらのうち、どれ一つが欠けていても、ホルモンはうまく作られなくなります。
 
20種類のアミノ酸のうち11種類は、体内で合成され、非必須アミノ酸といいます。残りの9種類は、体内では合成できません(これを必須アミノ酸という)。そこで、この9種類のアミノ酸を含んでいる食品から、食事としてとらなくてはなりません。私たちは、食事でアミノ酸を直接とっているわけではなく、たんぱく質の形で食品からとり入れています。たんぱく質は、一万個以上ものアミノ酸がつながってできた、非常に複雑な構造になっています。そのために、たんぱく質をとっても、そのままの形では、体内でホルモンを作ることはできません。食事からとり入れられたたんぱく質は、胃や腸などが分泌する消化酵素(消化を助ける成分)の働きで、一つ一つのアミノ酸にまで消化され分解されます。そのあと、体内に吸収されて、ホルモンや新しいたんぱく質、酵素(体内の化学反応を助けて活発にする成分)などに作り替えられるのです。
 
アミノ酸は、非常に結合力が強く、バラバラになったアミノ酸が、アミノ酸の結合力によって、ある一定の順序につらなるとホルモンになります。この順序は、遺伝子(遺伝の本体)がきちんと覚えているのです。体内でホルモンがうまく作られるためには、まず、たんぱく質を含む食品をとることが基本になります。そして、良質のアミノ酸をバランスよく摂取することが必要です。
 
また、一つの食品が、必須アミノ酸のすべてを含んでいるわけではないので、毎日の食事では、できるだけ多くの種類の食品を、バランスよく食べるように心がけることが大切になってきます。
 
 

 
アミノ酸の摂り方としては、民宿や旅館で出される和食の朝食が理想的な例になります。白米にはアミノ酸のほとんどが含まれていますが、リジンという必須アミノ酸が不足しています。そのために、白米をたくさん食べて、おかずを少々という昔の日本人の食生活では、リジン不足になることがよくありました。
 
ところが、みそ汁のみその原料である大豆のたんぱく質には、リジンがたくさん含まれています。さらに、生卵は、やはり必須アミノ酸のメチオニンを補ってくれます。
 
このように、伝統的な日本の朝食は、決してぜいたくなものではなく、ごく素朴でありながら過不足なく必要なアミノ酸がとれるようになっていました。また、これも民宿や旅館の朝食によくついてくる納豆は、大豆製品の中でも、最もおすすめできるアミノ酸の供給源です。たんぱく質は、体内でアミノ酸に消化・分解されてから、初めて吸収されます。そのために、せっかくたんぱく質をとっても、アミノ酸にまで分解されないで、そのまま排泄されることがあります。また、たとえ消化・分解されても、吸収されるまでに時間がかかります。ところが納豆は、原料である大豆のたんぱく質の一部が、発酵の途中ですでにアミノ酸にまで分解されています。納豆は、ヨーグルトと同じように、微生物の働きを利用した発酵食品です。微生物は発酵の途中で、納豆に含まれるたんぱく質を分解し、その一部は、最も小さい単位であるアミノ酸にまで変化します。また、アミノ酸にまで分解されないたんぱく質も、最初の一万個以上ものアミノ酸がつながった状態のままではなく、かなりバラバラになっています。そのために、体内に吸収されやすいのです。
 
アミノ酸をバランスよくとるためには、動物性と植物性のたんぱく質を、うまく組み合わせることも大切です。納豆も、そのままではなく、生卵を加えて食べると、ホルモンを作るのに、非常に理想的なアミノ酸の組み合わせになります。
 
常に、心身ともに健康であるためには、ホルモン不足に陥らないように、食品の組み合わせも考えながら、たんぱく質をできるだけたくさんとるようにしたいものです。